最近、道外の方からも「北海道で民泊を始めたい」というご相談をいただくことが増えました。
その中でもよくあるのが、
「この物件を買おうと思っているのですが、民泊できますか?」
というご相談です。
立地もいい。間取りも使いやすそう。駐車場もある。
ぱっと見では「民泊に良さそう」と思う物件でも、住所をもとに用途地域や自治体の条例まで調べていくと、
「ここ、思っていたような営業は難しいですね……」
となることが結構あります。
民泊の物件探しは、普通の家探しとは少し違います。
「普通の住宅だから民泊にできる」とは限らない
民泊用の物件を探すとき、物件価格や立地、間取りはもちろん見ます。
何人泊まれそうか。駐車場はあるか。冬の除雪はどうするか。家具を置いたらどんな部屋になるか。
北海道なら、暖房やエアコン、電気容量なども気になります。
ただ、その前に確認しなければならないのが、
「そもそも、この場所で宿泊事業ができるのか」
ということです。
住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法の場合も、「年間180日までなら、どこでも好きな日に営業できる」というわけではありません。
自治体によって条例が違うからです。
例えば札幌市。同じ札幌でも営業できる日は変わります
札幌市にも、住宅宿泊事業法に加えて独自の条例による営業日の制限があります。
例えば、家主不在型の民泊の場合、小中学校等の敷地の出入口から100m以内の範囲では、授業を行わない日などを除いて営業が制限されます。
住居専用地域とこれに準ずる地域では、土日祝と年末年始を除く期間は営業できません。
つまり、同じ札幌市内でも、物件の場所によって営業できる日が大きく変わります。
「民泊新法なら年間180日営業できるから、このくらいの売上を狙おう」
と思って物件を購入したのに、調べてみたら平日の営業ができない地域だった。
これでは、最初に考えていた収支計画そのものが変わってしまいます。

出典:札幌市「民泊制度について(条例による営業日の制限)」
※条例の対象地域や詳しい条件については、札幌市公式サイトの最新情報をご確認ください。
私たちも「この物件で民泊をやりたいです」とお問い合わせをいただいて住所を調べてみると、こうした制限の対象だった、ということがあります。
物件を買う前に確認しておきたい理由のひとつです。
「民泊ができる」と「この物件を買うべき」は別の話
もうひとつ、PIRIKA BASEが物件を見るときに考えていることがあります。
それは、
「法律上、民泊ができるか」
と、
「この物件を買って民泊を始めることをおすすめできるか」
は別の話だということです。
営業自体はできても、周辺の宿泊需要に対して物件価格が高かったり、宿泊できる人数が少なかったり、改修や消防設備に想定以上のお金がかかったりすることがあります。
北海道なら冬の運営もあります。
駐車場は十分か。
雪をどこに寄せるのか。
除雪をどうするのか。前面道路に除雪は入るのか?
暖房設備は十分か。。。
実際に運営するとなると、こういうところも無視できません。
私自身、実際に民泊を運営するようになってから、物件を見るときの視点はかなり変わりました。
北海道で一軒家を民泊として運営するとき、物件選びの段階で見ておきたいことについては、こちらの記事にもまとめています。
→【北海道(札幌・恵庭)で一軒家民泊を始めるなら、最初に知っておきたい「運営してから気付いたこと」】
物件を購入して、消防設備を整えて、家具家電をそろえて、写真を撮って、AirbnbやBooking.comに掲載する。
そこまでお金をかけて開業してから、
「思ったより売上が上がらない」
となるのは避けたいところです。
売上が見込めない物件は、私たちもおすすめしていません
PIRIKA BASEでは、民泊運営をお引き受けした場合、総売上に応じて管理料をいただいています。
つまり、オーナーの売上が上がらなければ、私たちの売上も上がりません。
だから、物件を調べた段階で、
「この地域、この物件では十分な売上を見込みにくい」
と判断した場合は、そこははっきりお伝えしています。
せっかくお問い合わせをいただいたので、仕事としてお引き受けしたい気持ちはあります。
でも、売上が見込めない物件を無理に開業しても、オーナーにとっても私たちにとっても良い結果にはなりません。
購入後なら、できることは限られます。
でも購入前なら、別の物件を探せます。
実際に「この物件で民泊をやりたい」とご相談いただいても、用途地域や自治体の条例、周辺の宿泊需要などを確認したうえで、
「この物件を買う前に、ほかの候補も見てみませんか」
とお話しすることがあります。
民泊として営業できることと、民泊として売上を作れることは別です。
物件を買う前だからこそ、そこはきちんとお伝えするようにしています。
じゃあ、民泊可能物件はどうやって探す?
「民泊可能物件」と検索して探す方法もあります。
もちろん、それで見つかる物件もあります。
ただ、「民泊可」と書かれている物件だけが候補ではありません。
普通に売りに出ている戸建てや一棟物件でも、用途地域や自治体の条例などを確認していくと、民泊や旅館業の候補になる物件はあります。
そこでPIRIKA BASEでは、北海道の物件事情に強く、民泊・旅館業向けの物件探しにも対応している不動産会社と連携しています。
希望するエリアや予算を伺い、不動産会社に物件を探してもらいながら、PIRIKA BASEでも民泊運営側の視点から候補を見ていきます。
用途地域はどうか。
自治体の条例はどうなっているか。
旅館業を狙える物件なのか。
住宅宿泊事業法で営業するなら、どのような制限があるのか。
何人くらい宿泊できそうか。
そのエリアでその物件を運営して、売上を見込めそうか。
単に「買える物件」を探すのではなく、「宿泊施設として運営する」という前提で一緒に考えています。
物件が決まっていなくても、お気軽にご相談ください
「北海道で民泊を始めたいけれど、まだ物件を持っていません」
という段階でも大丈夫です。
むしろ、これから民泊のために物件を購入するのであれば、購入前に相談していただいた方が選択肢は広がります。
民泊管理会社に相談するタイミングについては、以前こちらの記事にも書きました。
→【旭川・富良野で民泊開業|管理会社に相談するタイミングはいつ?開業前をおすすめする5つの理由】
気に入った物件を見つけてから「ここで民泊できますか?」と調べることもできます。
でも、調べてみて難しいと分かったら、また物件探しからやり直しです。
それなら最初から、民泊・旅館業として使うことを前提に物件を探した方が話は早いと思っています。
PIRIKA BASEでは、北海道の物件事情に強く、民泊・旅館業向けの物件探しにも対応している不動産会社をご紹介できます。
物件探しから、民泊開業の準備、開業後の運営まで対応しています。
「北海道で民泊をやってみたい。でも、どこでどんな物件を探せばいいのか分からない」
そんな段階でも、お気軽にご相談ください。
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株式会社PIRIKA BASEでは、札幌市・札幌市近郊を中心にで民泊運営代行・住宅宿泊管理業を行っています。Airbnb・Booking.com運用やBeds24導入支援まで、実際の運営経験をもとにサポートいたします。
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そんな方はお気軽にご相談ください。